「自社商品を百貨店など大手小売企業で扱ってほしいが、品質関係のハードルが高そうで…」とお悩みの事業者の方からのお問い合わせがよくあります。
たとえば、
●商品を百貨店に納入したいが、事前の品質試験はどのように行えばよいか?
試験の実施だけでなく、試験項目の選定やデータの見方までサポートしてほしい。
●納入先から、商品についての品質のお申出(苦情)が発生したとの連絡を受けた。
単品不良と思われるが、品質試験を行ない、客観的に考察してほしい。
このようなお問い合わせに対し、当研究所では品質試験はもちろん、試験前のご相談や試験後のサポートまでトータルに行なっています。
万一、商品事故や苦情が発生した場合に備えて、当研究所では、販売・納入する前に代表的な商品の品質検査を行い、数値化した“事前データ”を用意することをおすすめしています。“事前データ”があれば、何かあった時にすぐ納入先にそれを提出できます。小売りの品質基準をクリアした事前データを根拠に、今回の事故や苦情は単品不良であり、納入商品すべてに問題があるのではないことを説明する材料として大変有効です。また、納入先との信頼関係にもつながります。
当研究所で実施している事前試験や苦情原因究明から、件数の多いものをご紹介します。
衣服や靴下への色落ちの程度を、試験によって数値化します。
(例)「靴を脱いだらストッキングの親指付近が黒く汚染していた」
このケースでは、靴の内張り地に対して、乾いた状態と濡れた状態での染色堅ろう度摩擦試験をご提案します。
試験結果は、白布の汚れの濃さをグレースケールで判別・数値化します。
試験動画はこちら
・ハンドバッグの持ち手や縫製箇所の強度
・靴のストラップや底の接着強度など、製品強度を測定します。
(例)「ハンドバッグの持ち手の縫目の縫製がほどけて、持ち手がはずれた」
このケースでは、実際の商品の中に重りを入れて強度を確認する「耐荷重試験」をご提案します。
ハンドバッグの場合は10kg、トートバッグやリュックのように大きめのバッグの場合は20kgの重りを商品の中に入れます。
日常使用時と同じように持ち手や肩ベルトで吊り下げ、1時間後、バッグに異常がないかを確認します。
・バッグの縫目の強度を測定します。
(例)「バッグの底周辺の縫目が破れた」
このケースでは、実際の商品を用いて、破損箇所周辺の「縫目強さ試験」をご提案します。
バッグの底、マチ、側部等の縫製部が中央になるように引張り試験機に取付けて、破れるときの最大荷重を調べます。但し、取付部Aと取付部Bの間は6cmとし、引張速度は100mm/minとします。
(JIS L 1093 繊維製品の縫目強さ試験方法グラブ法に準拠。)
当研究所はJ.フロントリテイリングのグループ企業として、百貨店の品質管理全般を受託し、百貨店に求められる品質レベルを熟知しています。特に皮革製品の検査や相談の経験が豊富で、業界との交流も広いので、修理先等のご紹介も可能です。
わからないことがあれば、お気軽にお問い合わせください。初めての方にもわかりやすく丁寧に、ご相談に応じます。
●ご依頼の流れ
※内容により3~10日程度(お急ぎの場合ご相談ください)
カテゴリー:品質管理
カテゴリー:性能評価
カテゴリー:生活用品
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