消費科学研究所
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レジ袋、ゴミ袋など、JISに基づいたポリ袋の品質試験と表示とは。

機能性評価

2018年11月26日

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近年、試験依頼が増えているのが、ゴミ袋やレジ袋などポリ袋の品質試験です。当ブログでも過去に2度取り上げ、好評をいただきました。今回は、表示を中心にご紹介します。

 

1.定められた品質基準に準じて、試験を行ないます

ゴミ袋・ポリ袋・レジ袋のようなプラスチックを薄いフィルム状に延ばした製品については、日本工業規格のJIS(JIS Z1702包装用ポリエチレンフィルム)でその品質基準が定められています。
なかでもゴミ袋については、市町村ごとに指定のゴミ袋があるところが増えており、自治体が定めた品質基準に合ったものが採用されています。おもな試験項目は、厚さ測定、引張強度、伸び、ヒートシール強度、衝撃試験などです。

 

●試験方法の詳細については、以前のブログをご参照ください。
2016年10月ブログ
2017年10月ブログ

 

 

2.家庭用品品質表示法に基づいた表示

食品包装や、ゴミ袋に用いるポリ袋(ポリエチレン製、ポリプロピレン製)のうち、フィルムの厚さが0.05mm以下で、個装単位が100枚未満のものについては、「家庭用品品質表示法」に基づいた表示が必要です。
品質表示の必要な項目は、次の5項目です。

  • 合成樹脂の種類
  • 耐冷温度
  • 寸法
  • 枚数
  • 取扱い上の注意

これらの表示を行うためのデータ取り試験についても、当研究所で実施しています。
お気軽にお問い合わせください。

 

●家庭用品品質表示法に基づいたポリエチレンフィルム製、ポリプロピレンフィルム製袋の表示例

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3.ポリ袋類に関する各種試験を実施しています

試験内容等の詳細や発注方法については、お気軽にお問い合わせください。

商品名 試験項目
ごみ袋・レジ袋・
ポリ袋類
厚さ測定
寸法測定(長さ) 
寸法測定(幅)
突刺し強さ
引張強度
耐荷重試験(静止荷重・繰返し荷重)
伸び
衝撃強度
ヒートシール強度
水漏れ
炭酸カルシウムの含有量
素材確認
印刷はく離強さ