消費科学研究所
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まほうびんの試験 ―1― 容量測定

機能性評価

2020年12月21日

みなさんは普段まほうびんを使っていますか?
まほうびんは熱い飲み物を入れたり、携帯したりするので、簡単に破損して中身が漏れ出てきたりすると危ないですよね。
ですので、JIS(日本産業規格)ではまほうびんの品質について試験方法や基準が規程されています。
どのようなまほうびんの試験が行われているかをこのブログで数回にわたって紹介していきます。
 
第1回目は「容量測定」です。

 

最近は通勤バッグでも携帯できるような小さなものもあって、様々なサイズのまほうびんが販売されています。
JISでは容量測定の方法も記載されていますが、実は家庭用品品質表示法という法律でこの容量を商品に表示することが必要となっています。したがって、日本国内でまほうびんを販売するためには容量測定の試験を行うことは必須となっているんですね。 

 

【試験方法】
まほうびんに<常温水を満たして栓をした時の製品の質量>から<空の製品の質量>を差し引いた値を容量換算(1g=1ml)して容量を求め、表示された容量との差を百分率で求めます。

 

画像

【評価方法・基準】

表示容量に対して±5%でなければなりません。
例えば写真のまほうびんの場合、容量の測定値は1591.1g-628.0g=963.1g=963.1mlでした。
表示された容量が1ℓであった場合、許容差は±5%のため、0.95~1.05ℓが適正範囲となり、このまほうびんの容量表示も適正表示であったことになります。

 

輸入品であっても、国内で販売するためには正確な容量表示が必要です。
様々な形状のまほうびんの容量測定はどのように測ればいいか?消費科学研究所におまかせください。
適正に容量測定の試験を行い、報告書を発行いたします。