消費科学研究所
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色落ち、強度、耐荷重などカバンの品質試験を行います。

機能性評価

2016年8月24日

淡い色の衣類を着る機会の多いこの時期、ショルダーバッグなどと摩擦されることによって「衣服にカバンの色が移った」というお申出がよくみられます。今回は、弊社で実施しているカバンの品質試験をご紹介します。
 

1.色落ち、色移りについての試験

■染色堅ろう度(摩擦)
約200gの荷重で、約20cm間を100往復摩擦する。白布は綿を使用し、乾燥/湿潤の2条件で試験を行う。
(JIS L 0849 摩擦に対する染色堅牢度試験方法の摩擦試験機Ⅱ型による。)
 
■染色堅ろう度(水)
濡らした綿/ナイロンの白布を試料と合わせたものをプラスチック板で挟み、約4.5kgの荷重をかけながら約38℃の恒温槽で4時間放置する。
(JIS L 0846 水に対する染色堅牢度試験方法による。)
 
■染色堅ろう度(耐光)
太陽光を想定したキセノンアーク灯を使用し、一定時間照射した試料の変退色を確認する。
(JIS L 0843 キセノンアーク灯に対する染色堅牢度試験方法の第3露光法による。)
 

2.持ち手、肩ひもの取付強度の試験

■縫い目強度
カバンの底、マチ、側部等の縫製部が中央になるように引張り試験機に取付けて、破れるときの最大荷重を調べる。但し、取付部Aと取付部Bの間は6cmとし、引張速度は100mm/minとする。
(JIS L 1093 繊維製品の縫目強さ試験方法グラブ法に準拠。)
 
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■持ち手・肩ひもの取付強度
持ち手と胴部の縫い合わせ部分を中心に、持ち手と胴部を引張り試験機に取付け、100mm/minの速度で引張った時の破損時の状態及び破損時の最大荷重を調べる。
 
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●試料を採取して行う場合
①カバンから試料を取る
②持ち手と開口部をそれぞれ引張り試験機に取付ける
③100mm/minの速度で、持ち手が抜けるまたは破断するまで引張る
④破損時の状態及び破損時の最大荷重を調べる
 

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■耐荷重試験
試験品におもりを入れて吊るした状態で24時間放置した後、異状の有無を確認する。
 

3.保冷バッグ・保温バッグの試験

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■保冷試験
試験品に4℃に冷やしたペットボトルを入れ、30℃下で放置した時の温度変化を調べる。
また、比較品としてポリエチレン製の袋に入れたものも同様に行う。
 
■保温試験
試験品に60℃に温めたペットボトルを入れ、5℃下で放置した時の温度変化を調べる。
また、比較品としてポリエチレン製の袋に入れたものも同様に行う。
 

4.景品バッグにも、事前の品質チェックを

最近は、ファッション雑誌の付属景品としてエコバッグ、トートバッグ、保冷バッグなどが人気で、景品と言えども品質をおろそかにできません。品質トラブルやクレームを避けるためにも、事前に品質試験を行いましょう。
 
今回ご紹介したカバンの試験をはじめ、ファッション雑貨全般に関するさまざまな試験・検査を行っています。ぜひお気軽にご相談ください。