消費科学研究所
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合成樹脂加工品の試験 -1- 容量

機能性評価

2021年7月6日

合成樹脂加工品の1回目は「容量」の確認試験を紹介します。

 

合成樹脂加工品(プラスチック製のごみ容器やその他の蓋付容器、洗いおけ、冷蔵庫用水筒、飲料用シール容器、保冷剤を使用した容器、水筒、たらい、バケツ、湯たんぽなど)の容量は、家庭用品品質表示法で表示が義務付けられている項目です。

 

試験項目
家庭用品品質表示法 合成樹脂加工品 容量

 

試験方法
<常温水を満たして栓をした時の製品の質量>から<空の製品の質量>を差し引いた値を換算(1g=1ml)して満水容量を求めます。

 

画像

 

評価方法・基準
表示容量に対して-4~+10%以内(水筒及び冷蔵庫用水筒は±5%)でなければなりません。
例えば写真の冷蔵庫用水筒の場合、容量の測定値は2269.0g-250.6g=2018.4g=2018.4mlでした。
表示された容量が2ℓであった場合、許容差は±5%のため、1.9~2.1ℓが適正範囲となり、この冷蔵庫用水筒の容量表示は適正表示であったことになります。