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汗堅牢度試験には汗は使わない!?

2021/08/30

繊維製品の色の落ちやすさや変わりやすさを評価するには
洗濯、ドライクリーニング、日光、摩擦、水等、様々な状況を想定した
試験方法がJIS(日本産業規格)で定められています。
これらは染色堅牢度試験と総称されますが、染色堅牢度試験の中には
汗によるトラブルを想定した試験もあります。

さて、この汗に対する染色堅牢度試験に用いる汗液はどのようなものかご存知ですか?
毎回、人間の汗を採取して試験するわけにはいきませんので、
薬品を調整して人工汗液を作成して試験に用います。
JIS L 0848(汗に対する染色堅ろう度試験方法)では酸性とアルカリ性の
2種類の人工汗液があり、通常は2種類とも使用して試験を行っています。

 

<JISの人工汗液では汗による変色が再現されない場合もある!?>

稀に、事前にJISの汗堅牢度試験で合格していても、汗による変色が
生じたとお申出になる場合があります。
JISの人工汗液と実際の人の汗では成分が100%同じではありませんので、
このようなことが起きる場合があるのです。

このような時に消費科学研究所ではより人間の汗に近いと
言われている、AATCC(米国繊維化学技術・染色技術協会)の人工汗液や
ATTS(日本繊維製品技術研究会)で開発された人工汗液を用い
試験を行って、再現されるか確認を行います。

なお、JIS L 0888(光及び汗に対する染色堅ろう度試験方法)では
スポーツアパレルメーカー中心にATTSの人工汗液を用いて試験を
されることが多かったことから、2018年のJIS改正時に正式に
ATTSの人工汗液が採用されました。

 

<消費科学研究所では人工の汗液を用いた試験が可能です。>

・JIS L 0848  汗に対する染色堅ろう度試験方法
・JIS L 0888  光及び汗に対する染色堅ろう度試験方法

といった人工汗液による衣料品の色の変わりやすさ汚染のしやすさを調べることができます。
また、上で紹介しましたAATCC、ATTSの人工汗液を用いた苦情再現試験も可能です。

汗液を用いた試験にご興味のある方はぜひ消費科学研究所までお問い合わせください。

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