消費科学研究所
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衣類に穴があいている!?それは虫食いかも!?

衣料・繊維製品

2021年10月13日

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これから、寒い季節になると、セータ―など温かい衣料品が活躍するようになりますね。
ところで、このような経験はありませんか?
ウール製品を久しぶりに着用しようとクローゼットから出してみると
穴が空いているのに気づいた、、、
それは虫食いによる穴あきかもしれません。

 

 

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(ウールのスラックスに生じた虫食いによる穴あき ※画像をクリックしていただくと拡大できます。)

 

 

消費科学研究所では拡大鏡や電子顕微鏡等の機器を用いることで、
虫食いによる損傷かどうか?観察することができます。

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(ウール繊維の先端および中央見られる虫食い痕 ※画像をクリックしていただくと拡大できます。)

 

 

 

写真のように虫食いによる損傷の場合は虫食い痕と
いった、いわゆる歯型が観察されることがあります。
このような状態が確認されれば、穴あきは
虫食いによるものと推察することができます。

 

 

なお、日本の衣類害虫としては
「イガ」「コイガ」「ヒメカツオブシムシ」「ヒメマルカツオブシムシ」
があり、いずれも幼虫の時期に衣類などを食べます。

 

(ヒメカツオブシムシ頭部 ※クリックで画像をご覧いただけます)

 

 

 

<衣料品の損傷トラブルの原因を究明します>
もし、衣料品の損傷トラブルの原因を調べたい場合は消費科学研究所までご相談ください。
今回ご紹介した拡大観察をはじめ、様々な検証試験を行い、総合的に判断して原因究明を行います。

 

 

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