サービス紹介
試験
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SPF測定
同一人物で単位面積当たり一定量の製品を塗布した皮膚と何も塗布していない皮膚に、ソーラーシミュレーターから紫外線量を変えて数カ所照射し、翌日、照射した皮膚の反応(紅斑)を調べます。
製品塗布部と無塗布部のそれぞれについて、照射翌日に生じた紅斑の中で一番少ない紫外線量をMED(Minimal Erythma Dose:最小紅斑量(*))とし、塗布部のMEDが無塗布部のMEDの何倍にあたるかを数値化したものが「SPF(Sun Protection Factor)」となります。*MEDとは、紫外線照射部位の50%以上において、境界のはっきりとしたかすかな紅斑を生じさせる紫外線照射量のうち最少の紫外線量を指します。
SPFの紅斑は、主としてUVBにより引き起こされるため、SPFがUVBの防止効果を表す(紅斑を防止する)ことは世界的にコンセンサスが取れています。
実際のサンバーン(UVBによる短時間での紅斑や浮腫)防止効果は、使用する人の皮膚タイプ、使用方法、使用量、水の影響の有無などに左右されやすいです。
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UVA防止効果測定(PA測定)
製品を塗布した皮膚と何も塗布していない皮膚に、ソーラーシミュレーターからUVAを25%の比で増量、数カ所に照射して、2~24時間後に皮膚が黒化を起こしているかどうかを調べます。
黒化が認められた最小の紫外線量を「MPPD(Minimal Persistent Pigment darkening Dose:最小持続型即時黒化量)(*)」とし、塗布部のMEDが無塗布部のMPPDの比を取り、UVAPFとします。
つまり、製品塗布部のMPPDが無塗布部のMPPDの何倍にあたるか示す数値がUVAPFです。
*MPPDとは、紫外線照射部位の50%以上において、境界がはっきりとした、かすかな持続型即時黒化を生じさせるUVA照射量のうち最も小さい(少ない)量のことです。
被験者(10名以上)の平均値をその製品のUVAPFとします。
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UV耐水性試験
UV耐水性試験は、水浴前のSPFと水浴後のSPFを比較し、耐水性がどの程度保持されいているかを評価します。
水浴手順は一定の室温、湯温において20分✕2回または20分✕4回の入浴を繰り返します。
SPFの保持率の平均の90%信頼限界の下限値が50%以上の場合に「耐水性効果あり」と判定します。
外側からの水に対する耐水性であり、汗に対する耐久性ではありません。
「ウォータープルーフ」など耐久性の表示を行う場合、SPF表示と併せてUV耐水性を表示します。