消費科学研究所
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クーラーボックス ー5- 耐衝撃性

包装資材・その他雑貨

2023年1月27日

クーラーボックスの「耐衝撃性」の確認試験を紹介します。

クーラーボックスの形状や機能について、衝撃による影響を受けにくいものかどうかを確認する試験です。
試験は本体と本体内側それぞれについて行います。

[試験方法]

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<試験品の例>

○本体の試験

 

クーラーボックスは、その容量の約50%の水、またはそれに相当する質量の砂(おもり)を入れ、ふたを締めます。
次いで、このクーラーボックスを水平に保持し、約50cmの高さからコンクリート床面上に連続で3回落下させて、形状や機能を確認します。

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<落下させる直前の様子>

○本体内側の試験

 

クーラーボックスは、予め、氷水を満水に注入し、氷が一部残るようにして1時間冷却します。
次いで、注入した氷水を流し出し、直ちに本体内側の底の中心部付近に、質量0.5kg、直径約50mmの鋼球を50cmの高さから1回落下させて、その部分の形状を確認します。

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<鋼球を落下させる直前の様子>

[評価方法・基準]

【本体】
割れやひびなどが無く、ふたや固定具、水抜き栓、キャスターなどの機能の異常が無いことを目視によって確認します。

 

【本体内側】
割れやひびなどが無いことを目視によって確認します。

関連規格: JIS S 2048:2006 携帯用クーラーボックス

[用途]

クーラーボックスの品質確認