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化粧品メーカー様必見! 毛髪評価試験で商品力を証明 - 毛髪評価試験の活用法②
ヘアケア・化粧品
2025年9月12日
毛髪引張特性試験 ~しっかりを評価する~
毛髪引張特性試験とは?
毛髪の「破断強度」を測定することで髪のダメージ度合いを評価します。
シャンプーやトリートメントなどのヘアケア製品などを毛髪に処理し試験を行うことでその違いをわかりやすく見える化(数値化)します。
たとえばダメージ毛に対し、2種類のトリートメント処理を行った毛髪を比較測定することで、各トリートメントのダメージケア効果を数値化する事が可能です。
対象アイテムは?
ヘアケア製品全般をはじめ、脱色剤や染毛料といったヘアカラーリング剤などが対象です。
方法は?
毛髪直径計測機を用い、測定対象となる毛髪の選別を行います。
選別した毛髪を試験機に固定し、破断するまで引き伸ばした際に掛かった力(mN)を計測することで、毛髪の『ダメージ具合』を評価することができます。
※毛髪サンプルの作製~測定は温湿度の影響を避けるため、一定に制御した環境下で実施します。
結果は?
破断荷重(mN) | 伸び率(%) | |
未処理(ブランク) | 960.63 | 55.1 |
トリートメント剤A | 1010.44 | 69.7 |
トリートメント剤B | 980.51 | 65.4 |
※結果の数値は説明用です。実測値ではありません。
※本試験のご報告は「5回測定の測定値と平均値」となります。
破断荷重の数値が大きい=破断強度が高い
⇒「トリートメントを使用することでダメージケア効果があった」ということが分かります!
ヘアケア製剤の開発にご活用ください!
ヘアケア製剤の開発時、複数の試作品から絞り込みを行う際などに、さまざまな角度から毛髪を評価できる比較試験が大いに役に立ちます。
毛髪引張特性試験は複数ある物性のうちの一項目です。より多角的に毛髪を評価したい場合には他の評価試験と組み合わせて実施することをおすすめします。
毛髪引張特性試験の詳しい内容、手順の動画は【こちら】から