消費科学研究所
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食中毒を防ぐ!食品取扱者の手洗いポイント Q&A

食品

2025年11月18日

食品衛生対策の基本は手洗いであることは、食品取扱者の方へ広く理解されていますが、ポイントを押さえていない手洗いは大規模な食中毒事件を招きかねません。

今回手洗いのポイントについて、食品取扱者の方からの質問を基にQ&A方式でまとめました!

Q1 手洗いの最初に水洗いするのはなぜ?   

A. 石けんの洗浄効果を最大限に発揮するためです。

石けんの洗浄効果は、界面活性剤*の働きによるものですが、その働きを助けるためには泡立ちが大切です。

もし手にほこりや皮脂などの汚れがついたまま石けんを使用すると、汚れが邪魔をして上手く泡立ちません。
まずは、流水で手の汚れを洗い流してからきめ細かな泡を作りましょう。

*界面活性剤とは

水になじみやすい親水基と油になじみやすい親油基をあわせもつ物質。

汚れは親油基によって吸着され、親水基がその汚れを水の方へ引っ張ることで、汚れが水と一緒に洗い流されます。

Q2 洗い残しが多い部分はどこ?   

A. 手洗い不足になりやすい箇所は指先、爪と皮膚の間、手のひらのしわ、親指の付け根、指の間、手首です。

「手のひらは爪をたてて洗いましょう」「親指をねじり洗いしましょう」等聞いたことがあるかと思いますが、それは手洗い不足になりやすい箇所を意識的に洗うためです。

Q3 手洗いはどれぐらいの時間をかけたほうが良いの?   

A. 石けんで10秒間もみ洗い後15秒すすぐ作業を2回繰り返すと、30秒間もみ洗い後15秒すすぐ方法よりも、ウイルス除去効果が高いという報告があります。単に時間をかけるだけでなく、手洗い手順を丁寧に2回繰り返すことでより手洗いが効果的になります。

すすぐ時間については、もみ洗い時間と比べると短くなりやすいため、「ハッピーバースデーの歌」(約15秒)を目安にすすぐと、時間を意識的に感じることができます。

Q4 手を洗った後になぜペーパータオルで拭いてからアルコールをするの?   

A. 手の水分をしっかりと拭き取ることで、手に残った細菌を減らし、アルコールの濃度を保つことができます。

消毒アルコール濃度は、一般的に70~80%程度が推奨されています。
アルコールは乾く際に消毒効果を発揮するため、手を拭いたあとに指先、親指の付け根、手のひら、甲、指の間等にすりこませましょう。

例年、寒くて乾燥した時期にノロウイルスの食中毒が増加する傾向です。
2025年10月1日時点で報告されたノロウイルスの患者数は10,595名となり、前年(2024年)の患者数である8,656名をすでに上回っています。ノロウイルスは食品取扱者を介して汚染されることが主な原因とされていますが、少量でも発症するため持ち込まないことが大切です。

今回押さえたポイントを踏まえて、正しい手洗いを実践し食中毒を防ぎましょう!

手洗いが適切に行われているかを確認するために、定期的な手指のふき取り検査をおすすめします。
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