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寒い季節“ノロウイルス食中毒”にご注意を!

食品

2023年12月21日

1.食中毒患者数の第1位はノロウイルスです!

寒い時期の食中毒と聞くとノロウイルスをイメージする方も多いのではないでしょうか?

近年の食中毒患者数の多くはノロウイルスによるものであり、その多くが冬場に集中しています。

2. ノロウイルスは、未然に防ぐことが大切

ノロウイルス感染者の糞便1グラム中には数億個のノロウイルスが存在すると言われています。

またサルモネラが感染するために10万~10億個の数が必要と言われているのに対し、ノロウイルスは感染力が非常に強く、100個以下という少量でも感染します。

消毒用アルコールや逆性石鹸では十分な殺菌効果が得られず、汚物等の処理や清掃には「次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)」による消毒が有効です。また熱に強く85~ 90℃で90秒以上加熱することも有効です。

そのため事業所や店舗における具体的な予防策としては、適切な手洗い※が重要になります。

そのほかにも適切な手袋の使用、施設・器具の消毒、トイレ使用のルール、健康管理などが対策として有効です。

※参照:" 食品衛生 基本のき " ~ 手洗い ~

3. 怖いのはノロウイルスだけじゃない!

昨今、テレビやインターネットで多くの食中毒事件が世間を騒がせています。原因は様々で、ノロウイルス以外にも腸管出血性大腸菌O157が原因の死亡事故も発生しています。

この他にも私たちの身近には、カンピロバクターやウェルシュ菌、サルモネラなどの多くの細菌やウイルスが存在しています。

これらの食中毒菌から健康を守るためには、適切な手洗いだけでなく様々な視点での衛生管理が不可欠です。

起きてしまってからでは遅い食中毒の対策!

流行する時期が来る前にしっかりとした予防策を講じて「食中毒を起こさない」体制を整えることが大切です。

消費科学研究所では、HACCP導入のお手伝いや厨房点検を始めとした衛生管理のアドバイスをいたします。

事業所や店舗で食中毒対策をより万全にしたいとお考えの際は、お気軽にお問い合わせください。


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