消費科学研究所
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厨房で見かける危険なもの~異物混入の原因~
食品
2025年7月21日
飲食業の現場において、食品の安全性を守るために欠かせない対策のひとつが「異物混入防止」です。異物混入は、消費者の信頼を損ねるだけでなく、ブランドイメージの失墜や経済的な損失に直結する深刻な問題です。現代社会では、消費者ニーズの多様化とともに安全性への期待も高まり続けており、異物混入対策は今まで以上に重要な課題となっています。
私たち消費科学研究所では、日々、食品工場や厨房などに出向いて、衛生点検を実施しています。今回のブログでは、異物混入の原因として、特に飲食店の厨房でよく見かける物品について、一部をご紹介致します。
①混入した場合に危険なもの

折れ刃カッター

金属タワシ
異物の中でも金属由来で鋭利なものは、口に入った場合、口内や食道を傷つけてしまう恐れがあり非常に危険です。例として折れ刃カッターの刃や金属タワシが挙げられます。
折れ刃カッターは折れ筋が入っているため折れやすく、使用中に誤って刃が折れ、食材に混入してしまうことがあります。また、金属タワシは劣化すると折れて小さな破片となり、食材に紛れ込んでしまうことがあります。
②劣化しやすいもの

段ボール

発泡スチロール
劣化しやすい素材の物品は、破片が出やすく、異物混入の原因となります。
段ボールや発泡スチロールは、劣化が早く、細かい破片になりやすい素材です。特に段ボールはゴキブリなどの衛生害虫の棲み処にもなってしまうこともあります。厨房の床に敷いたり、物入れとして使われたりすることがありますが、いずれも速やかに廃棄して下さい。
③破損したもの

食品保存容器

ザル
破損やひび割れを起こしたものを使い続けると、破損部がさらに広がり、破片が生じてしまいます。
特に調理器具は食品に直接触れるため、欠けた破片が食品に混入するリスクが高まります。
調理器具の中でも食品保存容器やザルは、頻繁に使用されるため破損しやすい点に要注意です。
以上は、ほんの一例で、厨房の中には、この他にも異物混入の原因となるものがたくさん潜んでいます。
消費科学研究所では、厨房内の衛生点検を実施し、異物混入などを防ぐための改善提案を行っています。異物混入を含めた厨房の衛生に不安や疑問をお持ちの方は、ぜひご利用下さい。
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