消費科学研究所
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スナッグって何?
衣料・繊維製品
2026年2月25日

以前、「ピリング(毛玉)」を紹介しましたが、今回は「スナッグ」についてご紹介いたします。
(1)スナッグ(スナッギング)とは?
織物や編物等の生地を構成している糸が、外部の突起などに引っかかり、生地表面からループ状に突き出し、生地に引きつれなどが生じる現象を言います。
繊維製品の外観が悪くなります。
(2)スナッグが生じやすい商品は?
生地を構成している糸が引っかかりやすく、かつ生地の中で糸が動きやすいものはスナッグが生じやすいと言えます。具体的には以下の通りです。
- 生地密度が粗いもの
- 生地を構成している糸の浮きが大きいもの
- フィラメント加工糸を使用したもの
子供服や作業服といった、他の物と強く接触したり、擦れたりするようなアイテムにこれらの素材を用いると特にスナッグが生じやすくなります。
また、新品時にスナッグが生じなかったものが、柔軟剤処理を行うことで、糸同士の摩擦抵抗が減ることで、スナッグが生じやすくなることがあります。
(3)スナッグを評価する試験
JIS L1058にいくつかの試験方法が規定されています。糸の仕様や生地の種類に応じて試験方法を選択します。
ここではよく行われるA法(ICI形メース試験機法)とD-1法(ICI形ピリング試験方法)について紹介します。
- A法(ICI形メース試験機法)
回転シリンダーにサンプル生地を巻き付け、トゲ付きの金属球(メース)をサンプル生地表面に当てます。 回転シリンダーを回転させることで生地表面を引っかきます。

- D-1法(ICI形ピリング試験方法)
ピリング試験に用いる試験機(ICI形ピリング試験機)の回転箱に研磨紙を巻き付けた管(ダメージ棒)を斜めに固定します。 サンプル生地を巻き付けたゴム管4つを回転箱に入れて回転箱を回転させることで、ダメージ棒と試験片が接触し、生地表面を引っかきます。

いずれの試験も試験後の生地の状態をJISのスナッグ標準写真と比較して1級~5級の等級付けを行います。
(4)スナッグ試験は消費科学研究所にご依頼ください
外衣などと強く接触するようなアイテムについては事前にスナッグ試験を行い、スナッグが生じにくい生地を選定することで、 糸の飛び出しや引きつれの品質事故のリスクを下げることができます。
スナッグ試験をお考えの方はぜひ、消費科学研究所までお問い合わせください。