消費科学研究所
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知ってるようで知らない!?除菌、消毒、殺菌の違いとは?

食品

2026年7月13日

1.その対策、本当にあっていますか?

毎日の調理作業で行っている「除菌」、「消毒」、「殺菌」。

「なんとなく綺麗になりそう」、「菌がいなくなりそう」というイメージだけで選んでいませんか?

実は、言葉の意味を正しく理解して使い分けないと、せっかくの対策も効果が半減してしまいます。

今回は、用語の違いと、今すぐ実践できる正しい対策をご紹介します。

2.言葉の違いとは?除菌・消毒・殺菌・滅菌

洗剤などのパッケージによく書かれている言葉には、それぞれ法律や科学的な根拠に基づく違いがあります。正しい意味を知ることで、適切な製品を選んで使用することができます。

言葉 定義 特徴
除菌 微生物の数を減らすこと
  • 微生物の数を減らし、清浄度を高める
  • どの程度減らすか規定はない

(例:食器用洗剤、除菌シート)

消毒 病原性微生物を死滅または除去し、感染力を低下させること
  • 生存する病原性微生物の感染力を、生体に害のない程度まで減らす
  • 医薬品・医薬部外品にしか使えない表現(薬機法)

(例:手指のアルコール消毒液)

殺菌 微生物を死滅させること
  • 死滅させる微生物やその程度は規定されていない
  • 医薬品・医薬部外品にしか使えない表現(薬機法)

(例:薬用ハンドソープ)

滅菌 全ての微生物(芽胞を含む)を完全に殺滅または除去すること
  • 滅菌の参考基準:

【日本薬局方に記載される製剤総則から】

微生物の生存する確率が100万分の1以下になること(例:医療器具の処理)

3.アルコール消毒の正しい使用方法と注意点

皆さんもよく使用する「アルコール(エタノール)」ですが、正しく使わなければその効果を発揮できません。重要なポイントを3つにまとめました。

電球アイコン

ポイント

濃度は「70%〜80%」が推奨

濃度の高いアルコールは、菌の表面を瞬時に固めてしまい、内部まで浸透しにくくなります。
また、手荒れの原因にもなるため、適切な濃度で使用しましょう。

水気は注意!完全に乾いた状態で

手が濡れたままアルコールを使うと、濃度が薄まって効果が減ってしまいます。
必ず手洗いの後にペーパータオルで水分を十分に拭き取ってから使用しましょう。

「しっかり擦り込む」が基本

手のひらだけでなく、指先、指の間、親指の付け根、手首まで、アルコールが完全に乾くまで(約15秒以上)しっかり擦り込みます。

4.アルコール消毒が効かないウイルスに注意!

「アルコール消毒をしているから万全」とは言い切れません。

ウイルスには、アルコールが有効なタイプと、そうでないタイプが存在します。

ウイルスのタイプ 特徴 代表的な例

エンベロープウイルス

エンベロープウイルスの画像

ウイルスの周りに「脂質の膜(エンベロープ)」を持っている。
アルコールはこの膜を破壊できる。

インフルエンザウイルス

コロナウイルス

→アルコール消毒が有効

アルコール消毒の画像

ノンエンベロープウイルス

ノンエンベロープウイルスの画像

脂質の膜を持たないため、アルコールに対して強い抵抗力を持っており、アルコール消毒を行っても効きにくい。

ノロウイルス

ロタウイルス

→次亜塩素酸ナトリウム、加熱が有効

次亜塩素酸ナトリウムと加熱の画像

5.最後に・・・

微生物やウイルスは特徴を知り、正しい薬剤や方法を選ぶことが重要です。

これらを正しく使い分けて、自身とお客様の健康を守っていきましょう。

「自社の衛生管理が今の方法で合っているか不安・・・」といったご相談がございましたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。

※イラストは生成AIにて作成