サービス紹介
試験
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試験説明
塩素処理水(水道水やプールの消毒などに使用するような濃度の有効塩素を含む溶液)により生じる色の変化の程度を調べる試験
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用途
染色した繊維製品全般、特に水着など
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試験方法
JIS L 0884 塩素処理水に対する染色堅ろう度試験方法に基づいて試験を行います。
①試験片の調整
- 生地の場合:100㎜×40㎜の大きさに採取し、試験片とし、重量を測定します。
- 糸の場合:長さ100㎜、重量0.5gをとり、束にして両端をくくります。
②試験の種類
下記の表に示す通り A法、B法、C法、D法の4つの方法があります。
一般衣料品はA法、水着はB法を適用します。試験の種類 試験液 温度(℃) 浴比 時間(min) 有効塩素量
(mg/L)pH A法 10 7.0±0.2 25±2 200:1 30 B法 20 7.5±0.05 27±2 100:1 60 C法 50 D法 100 ③操作
<A法の場合>
試験液は、水1L中に有効塩素10mgを含むpH7.0±0.2の次亜塩素酸ナトリウム溶液を調製し、予め、25±2℃に温度調整します。
ステンレス瓶の中に温度調節した試験液を浴比が200:1になるように、試験片と共に入れ、密閉してラウンダーメーターという洗濯試験機にセットし、25±2℃で30分間回転運転処理します。
処理後、試験片はステンレス瓶から取り出し、ろ紙又は乾燥した綿白布の間に挟んで脱液し、そのまま自然乾燥させます。
<B法(C法,D法)の場合>
試験液は、水1L中に有効塩素20mg(C法は50mg、D法は100mg)を含むpH7.5±0.05の次亜塩素酸ナトリウム溶液を調製し、予め、27±2℃に温度調整します。
ステンレス瓶の中に温度調節した試験液を浴比が100:1になるように、試験片と共に入れ、密閉してラウンダーメーターという洗濯試験機にセットし、27±2℃で60分間回転運転処理します。
処理後、試験片はステンレス瓶から取り出し、ろ紙又は乾燥した綿白布の間に挟んで脱液し、そのまま自然乾燥させます。
【関連動画】
<試験機の試験の様子>
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試験結果・評価方法
試験後の試験片について、色の変化の程度を変退色用グレースケールを用い、判定します。
未処理の試験片と試験後の試験片を見比べて、色の違いに最も近い変退色用グレースケールの等級を結果とします。変退色用グレースケール