サービス紹介
試験
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試験説明
家庭での洗濯により生じる色の変化の程度や他の洗濯物への色移りの程度を調べる試験
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用途
水洗い可能な繊維製品全般
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試験方法
JIS L 0844 洗濯に対する染色堅ろう度試験方法に基づいて試験を行います。
試験方法はA法、B法、C法、D法、E法と試験条件によって分かれており、一般的にはA法が用いられます。A法にもA-1号~A-7号まで、温度や洗濯液の種類で分かれています。
依頼が多くある A-2号について、説明します。
100㎜×40㎜の試験片の表面に、50㎜×40㎜の添付白布2枚(綿白布とナイロン白布)を隣り合わせに並べます。
添付白布を内側にして50㎜×40㎜の二つ折りにし、しつけ糸で縫い合わせます。(複合試験片)<複合試験片の作成>
ステンレス瓶の中に試験液(石けん液)を入れて50℃にした後、複合試験片をステンレス瓶に入れて密閉します。
このステンレス瓶をラウンダーメーターという洗濯試験機にセットし、50℃で30分間回転運転、処理します。
処理後、ステンレス瓶から複合試験片を取り出し、すすぎ、乾燥させます。JIS L 0844の規定にはありませんが、大丸法では、試験後の試験液の汚染(洗液汚染)についても等級判定を行っています。
<ラウンダーメーター>
【関連動画】
<試験の様子>
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試験結果・評価方法
試験後の複合試験片と試験液(洗液汚染)について、色の変化の程度を判定します。
洗液汚染(大丸法)は、ステンレス瓶の中の試験液の色の変化を判定します。
試験片の変化(変退色)と、複合試験片の白布の変化(汚染)を評価します。
判定については、変退色用および汚染用グレースケールを用い、等級付けを行います。
未処理の試験片と試験後の試験片を見比べて、色の違いに最も近いグレースケールの等級を結果とします。変退色用グレースケール
汚染用グレースケール
<洗液汚染の判定>
白磁器に未処理の試験液と試験後の試験液を入れて並べ、色の違いに最も近い汚染用グレースケールの等級を結果とします。未処理 試験後